新聞ワークシート 倉庫

社会科授業・NIE・家庭学習で使える! 【印刷し すぐ使えるワークシート】毎日更新中!

【新聞ワークシート R2.7.9】旧優生保護法ってなんだ?

1.はじめに

皆さんこんにちは。
今日も1日10分で世の中のことに詳しくなろう!    

先生〜〜っ、この前ニュースで 強制的に子供を産めなくする手術が昔されてたってのを見たんだけど…これって本当⁉︎

優生保護法」という1948〜1996年まで施行されてた法律のことだね。今は「母体保護法」と名前も内容も変わって強制不妊手術は当然ながら許されないとされているよ。
そうなんだ〜。

では、今日はこんな記事を読んでいこう。

2.ニュース 

www.nikkei.com

※上のニュースを読んで、下のワークシートを答えよう!

 

3.ワークシート

↓↓ 下のファイル ダウンロー印刷してやってみよう! ↓↓

 

4.答え

1.「不良な子孫の出生防止」を掲げ、知的障害や精神疾患などを理由に不妊手術(子供を産めなくする手術)を認めた法律。

2.(例)男性は遺伝性の疾患などは認められないにも関わらず、子供の頃に不妊手術を受けた。実子を持つかどうかの意思決定は幸福追求権を定める憲法13条で保護される自由にあたるとして、強制不妊手術は自由を侵害するという理由。

3.(例)旧優生保護法の差別的条項が削除された1996年に裁判を起こすことは可能だったとして、男性の請求を退けた。不法行為から20年経つと損害賠償の請求権が消える徐斥(じょせき)期間というのものがあるため。

5.おわりに

国の法律で子供を持てなくさせるって… 信じられないけど事実だったんだね。

そうそう。詳しく知りたい人は下のリンクを見ると なんで「優生保護法」という法律があったのか分かるよ。

www.fnn.jp

1996年に優生保護法母体保護法に改正されるまで、その手術を受けたのは全国で24991人といわれている 

当時(戦争後まもなく)の日本は、戦地から復員してきた人たちで人口が急増していた。住まいも食料も不足する中、乱暴されて望まない妊娠をした女性が違法な中絶をして、命を落とすこともあった

こうした状況を打破しようと、中絶の解禁を認める法案が国会で議論される 

「国民の数と質を管理するため」と謳われた優生保護法。戦後初の議員立法によるこの法律は、全会一致で可決された。

こぞって障害者を社会の負担として捉え、犯罪や非行に関わりやすいと問題視していた。

優生手術を徹底して障害者を減らせば犯罪率は下がり、日本の刑務所は半分になると記されていた。

障害は遺伝するから、その不幸の連鎖を断ち切ろう。公共の福祉の名のもと、不妊手術は推進された。もっとも多い年には、全国で1300件以上もの手術が行われた。

(中略)当時、不妊手術の申請は精神科医が行っていた。遺伝性の疾患や知的障害があると診断した場合、精神科医はその患者の不妊治療を審査会に申請。審査会が必要性を認めると、本人の同意がなくても手術ができる仕組みだった。 

優生保護審査会の議事録には、「子どもを産んだとして本人や子どもの周辺の不幸は必然である」という泉山さんの発言が残っている。

(中略)

「当時どうだったか推測するしかないけど、遺伝性ということにこだわりがあったんじゃないかな。遺伝性だから、子どもができれば、親と同様に精神的に問題があるはず。不幸になるのは目に見えているんだから、優生保護法に基づいて子どもができないようにしましょうというのが、当時の考え方だったんですよね」

新聞記事の男性の話も出てきてるね。「障害はないけど素行が悪いという理由で不妊手術を受けさせられた」のはやるせないよ…

前に障害があるかもしれない赤ちゃんを産む?って記事やったけど、障害があるから必ずしも不幸なのか?命の重みは変わらないよね。簡単に答え出ないけど私たちはこういう事実があったことを知って、時に立ち止まり考えて行かなきゃいけないよね。それでは今日はここまで!また明日〜。 

syakaika-neta.hatenablog.com

 ↓↓ポチッ↓↓っとしてくれとやる気が出ます! 人気の教育ブログ見れます!

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村  

東京地裁が原告の請求を棄却し、掲げられた「不当判決」の垂れ幕(30日、東京地裁前)